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きのう何食べた?(1) 

きのう何食べた?(1)
著者: よしながふみ
出版社: 講談社
サイズ: コミック
ページ数: 153p
発行年月: 2007年11月
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story
これは、都内某所2LDKに男二人暮らしで住む、筧史朗(弁護士)43歳と矢吹 賢二(美容師)41歳の「食ライフ」をめぐる物語です。
ちなみに1ヵ月の食費は2万5千円也。
よしながさん独特の繊細な描画+巻頭カラーの雑誌に惹かれて何気なく手に取った。
それが「きのう何食べた?」の第一話掲載モーニングでありました。
思いっきり青年誌で、主人公が真性ゲイ。
でも、いわゆる擬音満載なH描写が一切ないどころか、キスシーンすら一コマもない。
だからソッチ系を期待して読んでしまった人には激しく物足りない本かもしれませんが、
丁寧な料理のレシピにあわせて、話の展開がハートウォーミングな仕上がりになっているので、気軽に万人に愉しめる内容だと思います。

というよりも、これはジャンル分けをするならば、「料理本」もしくは「節制生活HOW TO本」にするべきなんじゃァないでしょうかね?
TVでやってる「1ヶ月1万円生活」よりも実用的で、かつ健康的な食に関する知識が満載です。

料理を作り、家計の一切を取り仕切っているのは弁護士の筧。
矢吹は作ってもらったご飯を食べてるだけの同居人。
でも、何かといえば「シローさん~」と泣き付いてみせる癒し系。
すっごいヤキモチ焼きで、個人情報の秘匿なんてまるっきし感知しないオープンな人間。けど、感じたこと、思ったことを素直に口に出してしまう性格なので、どちらかと言えば素直でないヒネた性格の筧はそばにいるだけで癒されてしまうのだと思います。

筧「味はこってり系だけど、にんにく使ってないから、
 客商売やってるお前にはいいかなーと思ってさ」
矢吹、しばし無言で筧を見つめて、 「俺いまとってもシアワセ♥」
こんなふうに言ってもらえたら、きっと嫌でも料理の腕だって上がると思う(笑)。
(あと美容院で対応中の客に「彼氏自慢」を堂々とやってしまって、あとで筧にバレてしまった時に
「でも店長はお客さんに自分の奥さんや子供の話をするよ?
 何で俺だけ自分といっしょに住んでる人の話を、誰にもしちゃあいけないの?」
と訴えてみせるシーンにはグッときた。)

底値の表記に関しては、地方それぞれ物価が違うと思いますが、
料理のレシピに関しては、作家本人が作ってなくちゃここまで詳細に書けないな~と
感心するほど詳しく書いてあるので、作品中に紹介されている通りに作ってみたら
誰でも料理上手になれてしまうような感じ

何度でもくりかえし読み返したい類いの本ではありませんが、
疲れて帰った夜の寝る前にボーっとしながらページをめくったら、
なんとはなしにいつでも幸福な気分を味わえてしまう本であります。
(しかし、ダイエット中の方は要注意。余計に眠れなくなってしまうかも)ι

【以下続刊】


【公式ブログ】

コッチもいろんな意味でおいしいです♪

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XXXHOLiC (12)  

×××Holic(12)
出版社: 講談社 (2007/10/17)
著者:CLAMP
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story
4月1日、誕生日の祝いをしてもらう四月一日(わたぬき)
しかし、日常の行動中に突然夢を見る機会が多くなってしまい、徐々に自分の存在に疑問を抱き始める。
相応の対価により、人の願いを叶えてくれる不思議な店の店主:祐子。
ある日、四月一日(わたぬき)は泣きながら彼女に問いかける。
「祐子さん……おれ、人間じゃないんですか?」

前々回のひまわりちゃんの秘密暴露のシーンには、ただひたすらに切なかった。
(ページをめくった瞬間に、目に飛び込んできたひまわりちゃんの全開な笑顔が胸に痛くて)
そして前回のラストで、なんとなく「夢オチ?」的な予感はしていたものの、
これは結局四月一日(わたぬき)の努力により、
「夢にも現実にもなり得る」というオチに落ち着くのでしょうかね、今回は?

私はxxxHOLICのほうはOKで、ツバサのほうはダメだったので、
今回のように全面的にツバサのエピソードを出されてしまうと萎えてしまう。
でも、個人的にお気に入りな小鳥ちゃんの出番が多かったので、まずまず満足な内容でした。

四月一日(わたぬき)の命運は、どっちに転んでも痛々しい。
けれども、祐子さんが以前言っていたように、百目鬼(どうめき)の活躍次第で良いほうに転がってくれるのでしょうか。
普通の少女マンガだったら、まだしも安心して読めるのだけれども、作家がCLAMPだけに先が読めなくて(良い意味で)不安です。

次巻はもうすこしxxxHOLICだけの読者にもやさしい内容だとうれしいな。
(しかし、どっちにしろ次の展開が愉しみです♪)

【以下続刊】

シシ12ヶ月(重版待ち?) 

シシ12か月
発行:2007/11/29
著者:わかつき めぐみ

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11月の下旬にAmazonで注文した本が、いつまでたっても届かない。
どうしてかと思ったら、どうやらわかつきめぐみさんの1年ぶりになる新刊が
重版待ちをしているらしい。
(Amazonの配達予定では、1/29~1/30になっておりました)
こーゆー時に1,500-まとめ買いで、複数冊注文していると泣きますね。

それはともかく。
公式ページにマニア心を騒がせてくれる愉しい情報が。

2008/2/28(当日消印有効)で、上記フィギュアのプレゼントがあるらしいです。
シシくんはキャラクター的にもご利益のある人(?)なので、
携帯の根付にいいかもしれない♪

というよりも、私も早く本編が読みたいです!
(キャンセルして別の本屋さんで買ったほうが早いかも…(汗)

シシ12ヶ月 

シシ12か月
発行:2007/11/29
著者:わかつき めぐみ

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辛抱たまらず、結局Amazonの注文をキャンセルして、
慌てて近所の本屋さんを探し回りました。
一度ハマってしまうと、容易に抜け出せなくなるタイプの作家さんなので、そのことを知っている本屋さんには結構平積みで置かれていたりするんですが、近所の本屋さんには圧倒的に入荷量が少なかった。
(店員さんが、どこの棚に入荷したのか把握してないくらい)
それでもどうにか最後の一冊を手に入れられたときは、まさに至福の心地かと。
(ひとつの本屋さんを1時間弱も探し回ってしまいました)
「ソコツネ・ポルカ」のとっても愛らしいキャラクター・シシくんのスピンオフ短編集☆日本の一年をシシくんと仲間たちを中心に描いていきます。「メロディ」掲載の6作品に加え、なんと新作6作品+αの大幅描きおろし!!
今作の本編となる「ソコツネ・ポルカ」
結界が破れてしまったために、地下世界に住んでいる土地神さまと、
現代に住む学生:紀名(きな)が出会い、ひととき「バケモノ目付け役」として
稀有な経験を重ねていく話。
全12話からなるテンポの良い物語で、大いに笑い、愉しんだ話でありました。
特に紀名ちゃんの家に居候をしているシシくんが可愛くて、それでいて慣れてくるにつれシニカルで。そんな彼らと突然にお別れになってしまう12話は、なんだか自分でもワケのわからないうちに読んでいて泣けました。
(決して悲しい話じゃないんですが、わかつきさんの書かれる話には、何度読み返しても泣けてしまう話があるんですよね~。(「So What?」の最終話とか。これはもう涙で続きが読めないくらいに泣けます。)
ソコツネ・ポルカ 発売日: 2002/03
著者: わかつきめぐみ
レーベル: Jets comics
出版社: 白泉社
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で、今回はシシくんを中心に日本の四季(=12ヶ月)を描いた短編集であります。
しかし、なにしろ「シシくん中心=地下世界中心」なもので、登場してくる人間(?)が土地神さまと世話役の尉さんと、井戸に住まう神様の綱長井(つながい)のじーさまくらい。
わかつきさんの女子キャラが大好きな私には少々カナシイ一冊でありましたが、
けれども変わりにニャンコの出番が多かったのでうれしかったです。
そして前回同様、ひっきりなしに登場してくる「おはぎ」
読んでいると無性にアンコ系の和菓子が食べたくなってしまいます。

ほかにも「ご近所の博物誌」とか「きんぎんすなご」もそうですが、地球の環境問題について独特の描き方で語っている話も数本。
個人的に「京都議定書」を提案しておきながら、目標を達成するどころかお金を積んで、ハンガリーから達成率を買っちゃう日本ってどうよ?と思っているところだったので、余計にわかつきさんの語り口調が切ないです。

それはともかく、今回一番のお気に入りは「くさびら」の話ですな。
「はまぐり」の中一面に寄生する「くさびら」は本当に気持ちが悪かった(笑)

学生時代に「Lala」を読んでいて、そこでわかつきさんに出会って、わかつきさんの影響で、ムーンライダーズにもメトロファルスにもザバダックにもハマった20年来のFanですが、次回辺りは「そらのひかり」とか「ローズガーデン」みたいに女の子が主役の話を読んでみたいですね。
「ゆきのはなふる」も久方ぶりに全編通して切ない話で好きでした。
「黄昏時鼎談」みたいなショート・ショートもぜひ読みたいです。
結局のところ、とにかくわかつきさんの書かれる新刊なら全部好きだったりして♪
今から次の新刊が待ち遠しいです。


【おまけ】
白泉社のサイトで何冊か試し読みのページを見つけたので、
ほんわかした話に興味のある方は、ぜひとも一度読んでみてくださいませ。
ほのぼの愉しく面白く笑えて、時には泣けて、癒されますよ♪

積極-愛のうた- 

積極-愛のうた-
谷川史子

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あらすじ
出版社/著者からの内容紹介 亡くなった妻が悲しむから――と女子学生と目も合わせない鳥野教授。助手の美幹はそんな教授が気になって…。不器用な愛を描く表題作ほか揺れる恋心を切り取る二作品収録!

家を出がけに「ちょっとだけ」とか言って読まなくて本当に良かった。
泣いてる自分に動揺するほどに、激しく涙腺が破壊されてしまいます。

今回たまたま送料対策で適当に選んだ本だったんですが、
この本を読むことができて本当に良かった。
とてもとても綺麗な心のお話。
けれども、童話的な美しさではなくて、現実世界を生きている心臓が
流れ出る涙ですっかり清浄されてしまうような感じ。

谷川さんが以前に描かれていた雑誌は何年間も継続的に読んでいたはずなのに、
悲しいかな谷川さんが描かれる以前に自分が卒業してしまっていたのですよね。
でも、この筆舌に尽くしがたい精神的な揺さぶりは、現実社会の汚い面を知っていてこそ振幅の幅が広がるのではないだろうかと何となく思ってしまいました。

大切に、大切に、何度でも読み返し続けたい宝物のような一冊。
調子に乗って、何度も何度もくりかえし読んでしまったのでは駄目ですね。
心の中に「何か」を溜め込んでおかないと。

描線の一本、一本。
少女の睫毛の先までもが、実にたまらなくも愛しい。
切なさに、味わったばかりの感覚を思い出しただけでも、うっかりすると心が熱くなる。

ン何十年生きてきて、自分の中の作家の最高峰がわかつきめぐみさんなんですが、
(勝手ながら)そこに台頭するほどに大好きです。

XXXHOLiC (13)  

×××Holic(13)
著者: Clamp
出版社: 講談社
サイズ: コミック
ページ数: 178p
発行年月: 2008年06月

『これも必然なら、おれは小羽ちゃんに会わなきゃいけない』霊視が全く当たらなくなった小羽を助けにTV局へ向かう四月一日(ワタヌキ)。だがそこで待ち受けた衝撃の光景とは……!?
前回、自分の秘密の断片を明らかにしてしまった四月一日に待ち受けている次なる試練です。

徐々に私は読んでいないツバサの世界と濃密にリンクしてますが、
(正直言って、ツバサはあんまり好きじゃないので)
今回は本筋のほうも濃い内容だったので、特に気にせず読めました。

というよりも、小羽ちゃんの涙に胸が詰まった。
10巻のひまわりちゃんの笑顔も衝撃的だったけれども、
今回の小羽ちゃんの涙は反則だ。
CLAMPさんの漫画は、商業デビュー前の同人時代から読んでいるけれど、
初めてグッと涙腺を刺激した。

小羽ちゃん、今までじっと寡黙に我慢の子だったので、
イマイチ何を考えている子なのかわからない子だったけど、
母親のことが好きで、好きで、たまらなかったのだ。
それなのに、その気持ちすら隠してずっと母親と二人きりで過ごしていたのかと思うと。
平面状に描かれた絵であるはずなのに、
あの涙のシーンでは、なんだか小羽ちゃんの息を飲み込む音まで聞こえてしまう。
本当に、綺麗で切なくて、胸の痛くなるシーンでありました。
けれども、その涙の効果があったから、ラストのシーンは本当に見ていて幸せだった。
この一冊で、小羽ちゃんがシリーズ一好きなキャラクターになってしまったかもしれない。
(いっそのこと、四月一日と結婚したら良いのに…(*´ェ`*)

一方、その四月一日の秘密が実にさらりと描かれておりましたね。
次回辺り、どういう所以で記憶のあった時代の四月一日が
侑子さんの店の門を潜ることになったのかが明かされるのかな?
ものすごく興味があります。

前半は四月一日も、ものすごく切なさで一杯だったけど。
そんなの一切構わずに、全力で受け止めてしまっている(ように見える)
百目鬼くんは相変わらず男前だな~。
(そういえば、今回は遥さんの出番がなかったので残念。)


ところで、MY best of CLAMP の「CLOVER」が新装丁で再出版するそうな。
掲載雑誌の休刊により、全6巻中の4巻で止まっているので、
今回の1,2巻にどこまでの話が収録されるやら。
既刊の1巻を新刊1巻としてカウントしてくれたら嬉しいのだけれども。
(でも、装丁が違うだけでも買ってしまいそうだ。)

なにはともあれ、こっちのほうも愉しみなのでありました。