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説きふせられて 

説きふせられて改版
著者: ジェーン・オースティン /富田彬
出版社: 岩波書店
サイズ: 文庫
ページ数: 409p
発行年月: 1998年10月

【内容情報】(「BOOK」データベースより)
愛しながらも周囲に説得されて婚約者と別れたアン。八年の後、思いがけない出会いが彼女を待ち受けていた…興趣ゆたかな南イングランドの自然を舞台に、人生の移ろいと繊細な心のゆらぎがしみじみと描かれる。オースティン最後の作品。
「高慢と偏見」でもお馴染みの富田彬さんによる訳だったんですが、これが意外なほど目に馴染まなくて、ストーリー的にも平坦な100ページ付近まで読み進めるのが大変でした。
「高慢と偏見」、「エマ」「マンスフィールド・パーク」を読んだときには、一度ページを開いてしまったが最後、本を手放す気になれなくて、寝食を忘れて最後まで読み耽ってしまったものですが、主人公のふたりが既に一度は恋人で、それが破綻したところから始まっているところが影響していたのかもしれません。

相思相愛の関係でありながら、身内の人間から強く身分の差を指摘され、泣く泣く婚姻関係を破綻させてしまったアン。
8年後、ふたりは再開を果たすわけですが、彼女に振られた立場にあるウェントワース大佐は、そのことを強く根に持っていた。
この人がまた「元祖ツンデレ」なんじゃないかと思うほどに、とにかくアンに対して辛辣で。
「(8年前と比べて)見る影もなくなった」みたいなことを言ってみたり、彼女の目の前でわざと別の若い女性と仲良くして見せたりと、かなりの狭量ぶりを爆発。
しかし、「以前の自分が悪いのだ」と、ひたすらにじっと耐え忍んでいるアン。
自分のほうから断りを言って別れたものの、結局はウェントワース大佐以上に心惹かれる相手に出会うことができなくて、別の人からプロポーズを受けても、アンはずっと独り身を貫き通していた。
そんな彼女の魅力にウェントワース大佐が再び開眼し、次第に心を奪われてゆく様子の描き方がやはり秀逸なのです。
ジェーン・オースティンの小説の魅力的な武器のひとつとして「手紙」がたびたび出てくるわけですが、このお話の中でも、それはもう効果的に手紙がふたりの関係を近づけます。

たちまちアンの心に名状し難い激変が起こった。
読み難い字で「A・E―――様」と宛名を書いたその手紙は、さっきあの人が大急ぎで畳んでいたあれに違いない。
ベンウィック大佐に書いているものとばかり思っていたら、自分にも書いていたのだ!
この世が自分のために尽くしてくれる一切は、一にこの手紙の中身にかかっているのだ。
どっちつかずでいるくらいなら、何でも起こるがいい、どんなことだって平気である。
マスグローヴ老婦人は自分の卓で、何かちょっとした準備をしていた。それをいいことにして彼女は、さっきまで彼の占めていた椅子に深々と腰を下ろし、彼がこごんで手紙を書いていた場所を受け継いで、次のような言葉を貪るように読んでいった。

どっちつかずでいるくらいなら、何でも起こるがいい、どんなことだって平気である。というフレーズに思わず唸ってしまいました。
8年間と言う歳月を、ひたすら忍耐と寂しさだけに費やしつくした日々。
冷静で、いつだって自分を忘れない、このアンと言う女性の内面の激しさに驚き、そしてまた、ここからウェントワース大佐の「全面降伏の手紙」とも言うべき赤裸々な告白が繰り広げられるわけですが、あまりに全てを投げ出して、文章という形の心の吐露で彼女に体当たりを打ちかましてくれるものですから、読んでいるコッチのほうまで思わずクラクラと眩暈を覚えます。
しかも、さんざん恨み言と恋情のごった煮を吐き出してくれた後で、

僕は自分の運命がどうなるかを確かめずに、去らねばならないけれど、しかしできるだけ早く、ここへ戻ってくるか、あなた方の後をつけるかするでしょう。
何か一言言葉をかけてくださるか、目付きで知らせていただけば、それで僕は今夜あなたのお父様のお宅の敷居を跨ぐか跨がないかを決めます。

―――って、もう本当にどんだけ!!
それまでの強気な態度は何だったのかと!
そのクセ、この期に及んでいきなり、どんだけ潔い男かと!
(その寸前まで少しも素直に振舞ったりしてないクセに!)

しかし、それでいて、「目付きで知らせてくれ」というあたりが、一度は恋人関係であった二人ならではのやり取りですよね~。
もちろん当事者であるアンも、とてもじゃないけど冷静に自分を保つことができなくて、なんとかして無難に訪問先から帰宅するために、アレコレ苦しい言い訳を多用して、最終的には「どうにでもなれっ!」とばかりに(なかば破れかぶれになって)仮病まで使ってひとりの時間を手に入れようとするわけですが、このあたりの「幸福の絶頂」と「迫り来る焦燥」の狭間で葛藤してみせるアンの様子が実に可愛らしい限りです。

果たして、ふたりは無事にくっついて結婚に漕ぎ着けるわけですが、欲を言えば終盤のラブラブっぷりにもう少しページを割いて欲しかったかな?
(「高慢と偏見」の中で、ダーシーとエリザベスがくっついた後で、ふたりが交わす砕けた(それでいてラブラブの)会話が大好きなのです。でも、アンはエリザベスよりも随分と(精神的にも)大人なわけですが。)

全体的な物語の盛り上がり的には、やはり前出の3大小説には負けますが、やはりジェーン・オースティンならではの純愛模様が激しく愉しい。
―――もう、何と言ってもウェントワース大佐の葛藤ぶりにモエモエ!です!
一度目も薔薇色の興奮っぷりを味わうことができますが、二度目以降の読み返しも十二分に愉しめてしまう、やっぱりジェーン・オースティン・マジック溢れる実に幸福な一冊でありました。

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首領に捧げる子守歌 

首領に捧げる子守歌
著者: 野梨原花南
出版社: 集英社
サイズ: 文庫
発行年月: 2008年06月
⇒ 無料でちょっと読んでみる。
本の詳細を確認する

あらすじ
野梨原花南&宮城とおこが贈るファンタジー第4弾!
世界を旅する魔王サルドニュクスと魔法使いのスマート。スマートに刻まれた刻印を消すため、魔王の八翼白金を探すふたり。女がらみのゴタゴタを避けるため、スマートは少女に姿を変えられて…!?

サファイア キター*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(゚∀゚)゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*!!!!!

旧:タロットワーク(現:サルドニュクス)&スマートのコンビが大好きな人にはモエモエの「~捧げる」シリーズ。
正直、前作「僕に捧げる革命論」の宮城とおこさんのイラストで少々テンションが浮上したものの、ちょーシリーズと比べるとイマイチ乗り切れてなかったわけですが、今作では久々に思いっきり直球ストライク。
あのスマートが見た目は8歳の美少女で、中身はもちろんそのまんま。
それを秘かにネチネチと弄り倒してくれるサルドニュクスにモエモエです♪
あと、ところどころで妙に弱気なスマートの心理状態にもモエましたな。

 サルドニュクスはスマートに薄く笑う。
「あなたのそういうところを尊敬してますが、同時に本当に愚かですね」
「ああ。性分でなァ。学習できねぇよ。ま、上手くやるのが面白いことでもねぇから、いいさ」
 負け惜しみにも聞こえそうな言葉を吐いてから、スマートはふと思う。
 そういえばサルドニュクスはここしばらく自分のことを『お師匠様』と呼ばない。先刻一度呼ばれたくらいだ。
 もうそのまま呼ばないでくれればいいと思う。
 今までなにひとつ、何も教えてやることはできなかった。
 サルドニュクスが人間だったころから、今までなにひとつ。
 黒髪で細身の弟子を思い出し、感傷に浸りそうになったが今はそんな場合じゃないと思い返す。
 どっちにしろこんなにちっちゃくてフリフリじゃあ、深刻ぶっても仕方ない。

―――なんてコトを、サルドニュクスの肩の上にチマっと収まりながら考えたりしてるわけです。
そうして終始、どちらかと言えばサルドニュクスの言動に振り回されているスマートの駄目っぷりにモエ。
ついでに、その気がなくてもさらりと魔族をタラシ込んでしまってるサルドニュクスの茫洋っぷりにもモエモエです。

加えて、今回主役であるカップルのティルファとギンガが天然で可愛かったなァ~♥
欲を言ったら、もう少し八翼白金も活躍してくれたら嬉しかったわけですが、一冊で完結し切れてなかったので、次巻に期待ってなところです。

んでもって、まさか再登場してくれるとは思ってなかったサファイアちゃん。
彼以外にも、サルドニュクスとスマートの会話中で、けっこうラボラトームの話とか、ダイヤモンドの話が出てきてくれたのが嬉しかった

しかし、なんといっても、金髪ロンゲで再登場のサファイアちゃん。
ものすごく激しく、次巻の宮城さんのイラストが愉しみです!!

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コードギアス反逆のルルーシュ R2 | TURN 11 | 想い の 力 

あらすじ(公式サイトより)
中華連邦の象徴である天子奪ったゼロと黒の騎士団であったが、予想を遥かに凌駕する戦闘能力を持った星刻、そしてブリタニア参戦により天帝八十八陵への篭城を余儀なくされていた。孤立無援の戦は徐々に、だが確実に騎士団を追い詰めていく。さらに大宦官は天子諸共、クーデターを起こした星刻抹殺も目論んでいた。果たしてゼロはこの窮地に如何なる秘策で挑むのか!!

~~~~~わ、笑い死ぬかと思ったッ!!!!!

てゆーよりも、実際に笑い悶え続けていたせいで、
肝心の中身を満足に見ている余裕が
なかったではないかッ!(苦)



学園に残っていたルル=影武者の予想はしていたけれど、
まさかそれが、サヨコさんだったとは。
もー完全にヤラれた。

それでも充分吹いてしまったのに、何アノ乙女な立ち姿( ̄ω ̄;)

それでもってロロが後ろに従えて歩くのかー!
口では優しく「兄さん」と呼びかけながら、鬼畜モード全開のロロ。
むしろ全身から、
「本当の兄さんなら、こんな態度をするもんかッ!(兄さんならッ、兄さんなら…ッ)」
と全力で、自分の理想の中のルル像を崇め奉っているロロ!!
どんだけ全力で、懐柔され尽くされているのかロロはッ!!!!
(ここで1回モエ死んだ)


前々回辺りから、シンクー×天子という飛び道具的カップリングが誕生し、
吐血しながらも着々とラブの道をひた走っている二人。
本当に、世界は二人だけのためにあるようで、周りが1ミクロンも見えてやしない。
てゆーか、恋する二人に振り回されているだけの自覚がないゼロはありなのか?
ありなのか?!
(2回言った)

しかも、ゼロの衣装のままシャーリー相手に恋の電話悩み相談w
それらしい事例を挙げられて、「ルルにはそういう相手はいないの?」と返されて、
やっぱり思いつく相手はナナリーなのかッ!!!!w
(このシスコンめッ!!!!!!)
(褒め言葉)

正直、サヨコ=ルルがシャーリーにキスをしたのは、
「ちょっと待てッ!!!」な感じなんだけど。
(シャーリーの気持ちを考えると)
後に事情も知らされずにシャーリーと対面したときには、心の底から
「ざまあみろッ!!! (あとで報告ファイルを読んで、吠え面をかくが良いわッ!)」
と思ってしまったよ。
(大人気ない( ̄ω ̄;)


んでもって、アイキャッチ後の展開は、
なにやらもう強くなる一方のドラゴンボール(=少年ジャンプ)的展開で、
「けっきょく機体の強くなったモン勝ちなの?」と、
ゆる~く微笑で見守るしかない感じだったけど、
(ラクシャータ好きだけど、あそこまで万能だと、どんだけロイドとの差が開くのかと。
そんな彼女の存在を、あれだけ抜け目のないシュナイゼルが見逃すわけないと思うし。
シュナイゼルと言えば、完璧あの兄さんはルル=ゼロの正体を見破っておりますね。)


ゴトゥーザ様の声聴きたさに、もっと活躍して欲しいアーニャたん。
前回から怪しい感じだったけど、やっぱりマリアンヌ后妃の殺害に関与しているのでしょうか?
(しかしC.C.は、そのマリアンヌと会話している気配のクセして、
今までその死の真相を知らされていなかったのが、ものすごく意外だった。
(てっきりルルを生温く見守る一方で、しらばっくれているだけだと思っていたのに。)
(いや、マリアンヌ自身が、いったい自分が誰に殺されたのか知らない可能性もあるのか。)

それにつけても、ルル=ゼロとC.Cの会話シーンでは、
家政婦ルルが文句も言わずに、C.C.の脱ぎぱっなしの服に触れていたけど、
もちろんあのあとハンガーに吊るしてあげたのでしょうね?
( ̄ω ̄;)
↑後でこのシーンを良く見てみたら、
口ではものっそいエラそうに会話しながら、ものっそいナチュラルにC.C.の脱いだ服を
クローゼットに直していた。
あまつさえ、C.C.のブーツを取りやすい位置に差し出してみせる献身ぶり。
いつからルルはC.C.の奥さんになったんだ?( ̄Д ̄;)
(そっちにばかり集中していたから、会話のほうをそっちのけ。
そのあとルルがAREA11に戻っていたからビックリした。
きっとその相談をしていたのね?( ̄Д ̄;)


そいでもって、待ってました! の兄弟再会シーン。
「帰ってきたッ おかえりッ! 兄さんッ!!」

って、ロロ、全身からどんだけピンクのハートを放出するのかとw
あとでルルがシャーリーに話しかけられてムッとしていたけれど、
もしかしてサヨコ=ルルがシャーリーとキスをしてしまった事実を知ったら、
いったい何をしでかしてくれるやら知れたモンじゃない。
(いや、むしろこの機会に何かをしでかして、
「おい、ロロ! シャーリーに手を出すんじゃないッ! これは命令だっ!!」
とか思いっきりかまされてくれたほうが面白い。( ̄ー ̄)
そして、ルルのいない場所で、サヨコ=ルルに八つ当たればいい。
(サヨコねーさん、藁人形の出番ですよw)


それにつけても、中華連邦の虜囚には、
なにやらSMちっくな猿轡でドキドキもんだったけど、
カレンを捕虜にしているスザクが、
今にも率先してアレを採用してくれそうで怖かった。
(むしろ、R2になってからのスザクは、シュナイゼルよりも、皇帝よりも怖いよw)


アッシュフォード学園にジノ&アーニャたんも編入してきて、
次回はすっかり学園天国なTURN12「ラブアタック」
正直ギアスの感想は脳内で堪能するつもりでいたけれど、
ここ最近のあまりの壊れっぷりに、思わず書かずにいられませんでした。
(*´ェ`*)

何はともあれ、
次回がものすごく愉しみなのであります♪


(いや、それより先に、早く午前零時になってくれッ!!! BIGLOBEでもう一度観たいよ~~~・゚・(ノД`;)・゚・

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