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マルタ・サギーは探偵ですか? a collection of s.2 

マルタ・サギーは探偵ですか?(A collection of)
著者: 野梨原花南
出版社: 富士見書房
ページ数: 270p
発行年月: 2006年04月

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あらすじ
異世界の都市・オスタスで活躍中の“名探偵”マルタ・サギーと、その好敵手たる怪盗ドクトル・バーチ。二人に関わる人々の苦労は絶えない。マルタの助手兼名探偵事務所を取り仕切る、リッツ・スミス少年、曰く。「というか、探偵を名乗る前に人間としてもっとしっかりしろ、という感じがします。マルタの場合」バーチの執事兼運転手兼その他もろもろのゴブリンのジャック、曰く。「ドクトルは、詰が甘いところがあるんです。だから、あの盆暗探偵に関わると碌なことがない」それでも二人は、惹かれ合うように対決を繰り返し、異口同音にこう微笑むのだ。「だって、あの怪盗(もしくは探偵)は、なんとも―楽しいじゃないか?」“完璧な探偵にして全く探偵ではない”名探偵と、美学を貫く怪盗。そして、彼らを巡る人々の奇妙で優しい関係を綴る、短編集第2弾。

短編集の2.
長編では進みづらいエピソードと人物の心情をあらゆる角度から
切り取って見られるので良いですね。

■ 第一章:さよなら、私のマリアンナ
よくあとがきに「冷や飯に水をぶっ掛けて食べる」とか書いてらっしゃるクセに、野梨原さんの話にはよく美味しそうな食事のシーンが出てくる。
この話を読むと、芦屋とかのケーキ屋に出掛けてしまいたくなる。

■ 第二章:ドクトル・バーチに愛の手を
ジャックの出番が多いと特に喜んでしまうFan。
しかもエシ氏まで再登場で二度美味しい。
(緑色の体液を~のくだりでは、なんだかハリポタのスネイプ教授ご臨終のシーンを思い出してしまったけれども。)
しかしシロアリ駆除に有効なのはハッカ油とか青森ひばとか色々あるみたいなんですが、
もっぱら使用されているのは「毒物劇物取締法」指定の猛毒。
エシ氏以外の人間も大丈夫だったんか?と超細かいことを気にしてしまった。
エシ&リーサーは学生時代のライバルで~とかいう設定だったらますますハリポタみたいになっちゃうけども、可愛いな~好きだな~。
ジャックの冷静な突っ込みぶりが惚れ惚れする

■ 第三章:紅白珊瑚礁
「添乗員付きワクワク無人島ツアー」編。
それまで乙女な壊れっぷりが可愛いバーチが、一転して頼りになる知識満載男前。
というよりも、根が度外れに乙女なタイプゆえ、ふたりっきりになるほどにガードを固めてしまうため、進展のしようもあったもんじゃない。
マルタも後で「バーチが女? 気持ち悪い」とか言ってるし。(ひどい男だ)
なんかこのへんの関係が「キャッツ・アイ」を彷彿とさせるな~としみじみ思った。

■ 第四章:探偵捕わる。
ジャック格好イイ。
(それしかあんまり言うことないけどイイ話)
しかしけっこう何でも有りな名探偵のカード。
ひょっとしなくても、リッツ・スミスのアテンダントも名探偵のカードがあれば
あっさり解決してしまったりして? と思ってみたりして。

■ 第五章:ニセ探偵のセレナーデ
「恋でもしてらっしゃるの? 私に」
このくだりをもっと突っ込んで書いてほしかった。
冷静なそぶりで、ぜったいあとで動揺してしまったのだろうバーチ。
思わぬところで一歩踏み出すマルタのことは好きだな~。
(なにしろ18の男なんだもん。もっといろいろあってもいいだろう)
と思っていたら、思いがけなくマルタがマリアンナをデートに誘った。
真っ赤になるマリアンナ as バーチが可愛い。
ニセ探偵M as ノードラのキャラもけっこう好きかも。

野梨原さんの書かれる長編も好きだけど、短編はことさら勢いがあって読んでいて愉しい。
できれば「ジャックのなんでもない一日」とか読んでみたいな。

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