FC2ブログ
【2019年11月】 10月≪ 123456789101112131415161718192021222324252627282930≫12月

ハワーズ・エンド 

ハワーズ・エンド ハワーズ・エンド
著者: エドワード・モーガン・フォースター
出版社: 集英社
ページ数: 379p
発行年月: 1992年05月

本の詳細を確認する
あらすじ
郊外の邸宅ハワーズ・エンドを舞台に描かれるドラマ。
知的でしっかり者の姉マーガレット。情熱家で美貌の妹ヘレン。ロンドン郊外、ハワーズ・エンドに建つ富豪の邸に招かれた姉妹の前に、運命の扉が開く。複雑な人間関係に中、傷つきながらも成長していく女たち。
「眺めのいい部屋」や「モーリス」でも有名なE.M.フォースター。
実はモームの「劇場」とセットになっていた作品で、(映画以外の)E.M.フォースターの小説はこれが初めてだったんですが、もう、本当に、「この世にこれほど退屈な小説が存在するのか!」と2/3まではうんざり退屈しておりました。
が、残りの1/3で「やはり名作!!」と納得させられてしまった次第。

各キャラクターの心情風景をとても懇切丁寧にしつこく詳しく描いてあるので、次第にそのまどろっこしさが鼻についてくるのですが、それがあるからか、キャラクターの心理の移り変わりがわかりやすくもあるのですよね。
主要な登場人物が中流階級の人間で、この作品でも「エマ」に共通した階級差別意識が目立ってしようがないんですが、最終的にはそんな垣根はぶっとばして、繰り広げられるヒューマンドラマにしんみり感動できてしまう。
そして文章の組み立て方の絶妙さが名作たる所以なのだろうと思います。
(物語の展開の激しさ(それでいてスマートさ)には、今まで読んだことがない流麗さを感じました。話の展開を追いかけている最中にも、あんまり文章が美しいものだから、その行だけ何度も何度も読み返してみたりして。)
とにかくラストの20ぺーじくらいが大好きで、思い出すたびにそこだけ何度も読み返してしまいます。
読む機会に恵まれて幸せだった一冊でありました。
ほんっっとうに、前半は退屈すること請け合いなんですが、機会があれば是非とも読んでみてくださいませ。

コメント

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://ronsard3.blog29.fc2.com/tb.php/29-25d08414